あそびの学校
参加者数述べ10万人以上

特別企画の展開

テーマやスタイルを変え、さまざまな試みに挑戦

通常の定期開催の他に、夏休みやGW、周年祭、クリスマスなどの特別な期間にオリジナル企画を実施し「あそび」の可能性にチャレンジしています。

※創設1981年と歴史が長い「あそびの学校」です。これまで多くの特別企画を実施してきました。​
全ての企画を詳しく掲載したいのですが、イベント業者様などに真似をされる恐れがありますので、企画の権利を守るため、ほんの一部の企画写真のみの掲載とさせていただきます。​​
掲載写真の企画内容やこんな企画はできませんか?など、ご相談をいただけましたら幸いです。​​
※古い昭和、平成初期の企画はご紹介させていただきます。

1982年​
木の廃材を使った初の立体作品展に挑戦

チャイルド・ワークス展

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本企画では、スペースや作品保護の問題から都市部での実現が難しい立体作品での初の展覧会に挑戦。西武グループにご協力をいただき、子ども達が家族と出かけやすく、作品の観覧と同時に楽しく遊ぶこともできる「としまえん」で開催しました。東京都私立幼稚園協会の後援もあり約300の幼稚園が展覧会への参加を表明。建具屋などで出る木片を約半年間かけて集め、素材として無料提供しました。幼稚園にお願いしたのは「子どもを遊ばせながら作ってください」ということのみ。木片遊びが楽しくて登園時間が早くなった子どもいました。展覧会では、幼稚園教諭の方から「他の園の立体作品を見る機会は中々ないので勉強になります」との声を多数いただきました。木片を提供いただいた業者さんからは「今まで捨てていたものでも、子どもの手にかかるとこんなにも変わるんだね」と驚かれていました。企業と社会の関わりが薄かった時代のメセナ活動(企業による文化・芸術支援活動)の先駆け事例の一つです。

1982~83年​
空き缶アートから社会問題に触れる

空き缶利用工作コンクール

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当時、空き缶のポイ捨てが問題になっていたことから、資源の活用と造形的表現を通じて子ども達の社会問題意識を養うきっかけにと、夏休みのイベントとして計3回企画しました。「三国コカ・コーラボトリング様 」から空き缶を、各地の「マルエツ様」から作業会場をご提供いただきました。子ども達が伸び伸びと空き缶で作品作りに取り組める環境を実現。一都三県の子ども育成会連盟様にもご協力いただき、地元の美術教諭に会場での指導を依頼しました。必要な道具は全て会場に準備し、子ども達はいつでも工作を楽しめ、その間、保護者は買い物や家事ができマルエツ様は集客に繋がると三者三様に満足いただける企画となりました。一次審査を通過した作品を集め、都内のホテルで展覧会も開催。三国コカ・コーラボトリング様のアイデアにより入選作品をまとめた本も制作することとなり、首都圏の学校図書館に寄贈しました。​​

1984年​
1万点以上の絵で駅広場と店を埋め尽くす

国鉄高崎線開通100周年記念協賛「SL造形展と児童絵画展」

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公共機関である「鉄道」の意義を子ども達に考えてもらうと共に、子ども達の作品を社会に活かし美術教育と地域社会の連携の可能性を探る機会として「国鉄高崎線開通100周年記念事業」に参画。段ボールアート造形作家・滝口明治氏による巨大SL段ボールを展示。実際に人が乗ることもできるのでかなりの反響がありました。そして高崎市内の小・中学生による鉄道絵画の展示を高崎駅の待合い広場とダイエー高崎店で実施しました。集まった約12,800点の絵画を全て展示、子ども達やそのご家族の皆さんに駅や店に足を運んでいただくきっかけとなりました。当時の高崎駅駅長が「これだけではもったいない」と1日だけ駅の駐車場を開放。さらに、地元の木材店様から木片、ホームセンター様から工具などをご提供いただき、木片によるSL作りイベントも実現しました。その後、横浜、戸塚などの主要な駅でもSL段ボールの展示と子ども達の鉄道絵画による展覧会を開催しました。美術教育の新しい可能性とメセナ活動(企業による文化・芸術支援活動)の力を改めて実感しました。​​

1990年​
創造力を養う都会っ子たちの里山体験

奧会津自然教育村

自然に親しみ、自然の性質や環境を活かした造形に親しみながら「創造する力」「生きる力」を養うための自然教育プログラム体験です。筑波大学、東京学芸大学、お茶の水女子大学の各付属校の教諭を指導陣に迎え、福島県金山町の自然教育村に3泊4日で滞在。金山町の全面協力のもと、地元の方にはそれぞれの職業経験を活かした草履作り、豆腐作りなどのワークショップを開催していただきました。初対面の人と協力し合うことを学ぶために、友人と参加した場合には違うグループになるように配慮。テレビもゲームもない環境に、最初は「早く帰りたい」と訴える子もいましたが、自然の中にあるものだけで魚を捕まえたり、絵を描いたりする楽しさに気付き始め、最終日には「帰りたくない」と言い出すほどでした。後日、お礼の言葉と共に「子どもが泊まった民宿に家族で泊まってきました」という声もあり、造形教育の拡大性や影響力を実感しました。​​

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1992~98年​
SCの駐車場にマイホームをつくる

星空ベンチャーランド

孤立しがちな現代の子ども達に、協同でひとつの事を成し遂げる喜びを体験してもらおうと企画した夏休みの企画です。ジャスコ、忠実屋などの駐車場をお借りし小学校3年生から6年生の6~7名で班を構成しダンボールで家を制作。そこで1泊の寝泊りをし翌日に解散するという企画です。完成しても暑くて中にいられないダンボールハウスもあり、子ども達は「家」の構造の秘密を発見していました。仮装大会、体操などの遊びも皆で協力し合うものを準備しました。そして夜になると暗く誰もいない普段は見ることができない商業施設内体験や外での星空観察などを実施。初参加の時は団体行動が苦手だった子が、2年目、3年目には集団における役割分担を考え、自ら班をまとめられるまでに成長しました。保護者様からは「あのイベントで子どもが物凄く変わり成長した」と感謝されたことも少なくありません。この活動はその後6年継続し造形活動の枠を超えた意欲的な子どもを育てるきっかけとなりました。このような経験は大人になっても忘れることはないことでしょう。​​​

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